ゼロダテ/大館展2011

あっという間に12月ですね。

バタバタしていて、更新しないままこんな時期になってしまいました。

ということで、初参戦の「ゼロダテ/大館展2011」でのことを。

 

わたしは今回「0展」に、デザインした着物を出したわけですが、

他の方の作品かなり熱かったです。

公開講評会で、制作意図を聞くのは現代アートを理解する上で必要だなって思いながら、

他の方に言われていることが、自分のためにもなっていて、これから講評会があるときは行ってみよう!

そんな気持ちになりました。

 

今回講評していただいた方は……
小林央子
十和田市現代美術館 特任館長
中山ダイスケ
現代美術家・東北芸術工科大学教授
伊藤悠
island JAPAN 代表
中村政人
アーティスト・東京藝術大学准教授

 

自分の作品説明は、かなり緊張しました。

ただ作品を置く……だけではない、動画も一緒に展示したらどうかというの展示方法についても指摘され、

今、作品を展示するならそうすべきだと思ったし、言われなければ思いもつかなかったな……と。

わたしの作品は「湖−初冬−」という題で、

十和田湖に初雪が降り、冬が突然始まるその一瞬を切り取ったものです。

作品を作った当時、地元の人に見てもらえたらな……と思っていましたが、

なかなか機会がなくて、今回やっと実現できました。

 

「今後はどんなものを考えていますか?」と聞かれて、それに答えた時、

"何か作らなくては!" という良い意味でのプレッシャーも受けつつ……。

個人的にはゼロダテを知ってから、4年越しでやっと約束が果たせたので、感無量でした。

講評会はこんな感じで進みます。
講評会はこんな感じで進みます。

普段は東京神田の3331 Arts Chiyoda内のZAC TOKYOのイベントに参加することが多くて、

初のZAC ODATE!本当にあるんだ!とワクワクしました。

 

中に入ると東京で何度も会っているスタッフの方々や、

作品を展示する学生さんたちが道ばたで議論したり、なかなかいい雰囲気。

シャッター商店街になってしまったこの街の新しいカタチが、アートなんだ……と、

とても不思議な気持ちになりました。

近くに美大がある訳でもなく、アートを身近に感じる機会が、当時ほぼなかったわたしとしては、

羨ましくも思います。

このイベントが最後の参加「極秘湯!赤湯フェス」。

地元の人には「湯治の場所で?」と言われる程の意外な温泉

 

この写真のバンド、なんとあるお店の方のラブレターを、

歌詞にしていて、なかなかせつない曲でした。

もう一曲は、とても不思議な感じで、未だに忘れられません。

 

そして、夜の陣では、

このバンドでキーボードを弾いてらっしゃる北原先生から、

"街育て" や震災後の被災地の復興について、

お話を伺ったりと、トークは朝方眠くなるまで続きました。

他の方々は美大の学生さんや社会人アーティストが、

世代や住んでいる場所を越えてアートや音楽について語り、

途中歌を歌い、楽器を鳴らしたり自由な時間でした。

 

ライブ映像は、赤湯フェスでもカホンプロジェクトをされてた、

minatofurniture さんのブログよりお借りして。

http://www.youtube.com/watch?v=fe-yN8uDSsQ&feature=player_embedded

「メッセージ~もうひとつの大館~」は、地元の人の書いた言葉を繋ぎ合わせて歌詞にしたものです。

詳しくはこちらの東京での報告会で。

 

「ヨーイヨイ ソラ イヤサカ サッサ」というかけ声は、秋祭りで山車を引く時にかける言葉。

 

このかけ声を出すたびに、ゼロダテがまだ神田にあった頃、

中村さんや石山さんが熱く語っていた姿が思い浮かんでしまい、

ああ、本当に実現させてしまったんだな……そう思うと感極まってしまいました。

イベントというよりも、この街にこういう世界を新たに作り出したこと、

ゼロダテスタッフの方々がこの5年間、続けてきたということ……本当に大変だったと思います。

 

深い森の中、音楽を聴き、中村屋のバーベキューを食べて、温泉に入る……。

来年も参加したいし、その為にも「仕事を頑張ろう!」そんな気持ちになれるイベントでした。

 

室長